カテゴリ:たたらの里さん歩( 9 )

たたらフォーラム&カナクソの唄 Remix

「伯耆国たたら顕彰会」が発足して5年。その前の2年間は、
地元商工会の事業にコンサルとして参加し、ふたつの「たたらの楽校」や
松本薫さんによる小説『TATARA』を形となして、今も奥日野での
たたらの歴史顕彰活動には深く深く関わっています。

いろいろ問題・課題を抱えながらも、それでも民間団体としては
よ〜やっとる顕彰会が、3月8日(日)に日野町文化センターで
「たたらフォーラム」を開催します。
f0308998_19465265.jpg

刀工の久保善博さんの基調講演、中田利幸さんの居合演武、
松本薫さんをコーディネーターとしたパネルディスカッションと
どのように収まりが付くか、期待と不安いっぱい(笑)の内容です。

実際に本物の刀でバサ〜ッ!!と巻き藁などが切れるところ、
見てみたいと思いませんか?そんな日本刀についてのお話しがテンコモリです。

それと・・・
さくねん11月の「ふいご祭」でお披露目した、たたらの里・奥日野の
オリジナル曲、第1弾『カナクソの唄』もこの度、リミックス。
SEVENRIDERのオリジナル音源のパラデータを、切ったり貼ったりして
再構築し、映像も後半の一部をに手を入れてYouTubeにアップしました。

これがリミックスバージョン↓



次がオリジナル音源。違いが分かっていただけるでしょうか???




この曲を「オリジナル曲第1弾」と言ってるんだから、
と〜ぜん頭の中には「第2弾」「第3弾」の構想もありありです(笑)

でもそれが作らせて頂けるかどうかは、この第1弾のウケ具合にかかってます。
っっってぇことで、皆さま、ぜひともこの『カナクソの唄』、
世界中に広めてやってくださいまし〜〜〜〜〜!!!
[PR]
by okimirahagisu | 2015-03-05 20:09 | たたらの里さん歩 | Comments(0)

ここにもあった!カツラの巨樹

6月22日、日曜日。江府町で進めている某プロジェクトの取材で、
久連(くれ)からさらに奥まった山中にあるという「カツラの巨樹」を訪ねました。
f0308998_17581188.jpg

この日は霧雨模様でしたが、この春江府町に着任した「地域おこし協力隊」の6名の皆さん他、
地元のEさん、副町長のSさん、そして作家のMさんといったにぎやかな顔ぶれで、
ねね隊長が張り切って、みんなの警護に当たります。
f0308998_1758854.jpg

時にはお愛想を振りまいたり(笑)
f0308998_1884424.jpg

時には、あやしい輩がいないか、道の周辺を探索したり・・・(笑)
f0308998_1811643.jpg

それほど急でもない坂道を約20分も登った頃、ありました!!
これが話しに聞いていた「洲河崎の大カツラ」!大きく枝を頭上に広げています、
f0308998_1758317.jpg

カツラと言えばこの春、南部町・鎌倉山の山麓に5本の大木を見に行きましたが、
それと比べて大きさはどうでしょう?(コレが南部町の5本のうち、最大の樹)
f0308998_18173067.jpg

カツラは、かつて奥日野で隆盛を極めた「たたら製鉄」の御神木。
このあたり「継岩山」でも根雨の鉄山師・近藤家がたたら操業を行っていたと言われ、
この巨樹はその記憶を今にとどめるものなのかも知れません。
f0308998_17572313.jpg

行き帰りに、たたらの痕跡である「カナクソ(鉄さい)」がないか探しましたが
ザンネンながら見当たりませんでした。
しかし今年度から、奥日野のインディジョーンズ・F氏による「たたら遺跡調査」が
江府町でも実施される予定で、この樹との因果関係などについてはその成果を待ちたいと思います。

ねね隊長、帰り道はひとりで真っ先にびゅ〜〜んと行ってしまいました。
隊長にはタイクツな話しだったのかな?(笑)



■「ポチッ!」とひとつ
 見たよのサイン、
 お願いします。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
[PR]
by okimirahagisu | 2014-06-25 18:56 | たたらの里さん歩 | Comments(2)

「たたらフォーラム2014」でした!

3月2日、日曜日の朝10時。日野町文化ホールのステージでは、
すでに照明の仕込みがなされ、ホワイエでは関係者のミーティングが始まりました。
「伯耆国たたら顕彰会」主催の『たたらフォーラム2014』です。
f0308998_18295945.jpg

1年少し前には『中国山地たたらサミット』を大々的に開催するなど、この数年、
ほぼ毎年、このようなフォーラムを開催してきているので、顕彰会の関係者も
開催の段取りなど随分手慣れてきていて、安心して自分の持ち場に専念することが出来ます。
f0308998_18294964.jpg

数年前、地元商工会の事業で「たたら」に取り組み始めた頃、コンサルとして入った私も、
関係者も、思えばみんな「たたら」に関する知識はほとんどありませんでした。

しかしメンバーに、中途半端なオーソリティ=博学をひけらかしたい人が入っておらず、
ド素人が横並びで、コワイ物知らずに「よ〜いドン!」と始めたことが、
活動を展開する上ではとても良かったように最近つくづく感じます。
見方の偏らない「アマチュア」であることは、いつでもとても大切です!

今日の総合テーマは『伯耆・出雲のたたらの違いと周辺への影響』。
さあて、どんなお話が飛び出してくるのでしょう。

楽屋では講演の先生やパネリストの皆さんの打ち合わせ。
f0308998_19473733.jpg

皆さん背広姿でちょっとお堅い感じ・・・。パネルディスカッション前にお互いに、
あんまり綿密に「ネタバラシ」をやると、本番の面白さが半減するのでは???
と考えるのは不埒に過ぎるでしょうか?(笑)

午後1時、いよいよ開催。
お決まりのご挨拶が終わって、加地先生の基調講演。たたらに関する研究の経緯や、
伯耆と出雲の諸々の違いなどが簡潔に示されて、ストンと腑に落ちた感じ・・・。
明治期には伯耆の「近藤家」が、いわゆる出雲の御三家より大量の鉄を
生産していたことを示すグラフがスクリーンに映し出されています。(左が御三家、右が近藤家)
f0308998_18294066.jpg

お客様の入りはこんな感じ・・・。
地元の人たちの顔ぶれは少なく、殆どが町外の方、また今回は比較的若い方々が多そうです。
(地元の皆さんをお誘いできていないことは、大いに問題アリ。要対策!)
f0308998_18293797.jpg

基調講演の次は私たちの出番、『たたら遺跡分布調査リポート』。(故に写真はありません・・・)

「奥日野のインディ・ジョーンズ」こと、顕彰会事務局のF氏が、この2年を掛けて、
日南町と日野町の山々に分け入り、たたらの遺跡分布を調査してきました。
そのF氏に、インタビュー形式でツッコミをいれるのが、今回のミッションその1です。
昭和59年に鳥取県が調査した奥日野のたたら遺跡の数が約140。
F氏は今回、それに約100近くも新たなたたら遺跡を上乗せしましたが、彼の感想では
まだこの数は、きっと全体の半分〜3分の1程度だろうと言います。

調査に携帯する彼の道具類を紹介したり、特に印象に残っているたたら遺構を
パワポで説明し、予定の20分ちょっとオシ・・・で無事終了。
多分、面白く皆さんにリポートをお伝えできたのではないでしょうか。(と、勝手に思ってます)

それから休憩をはさんでパネルディスカッション。ステージサイドからのショットです。
f0308998_18293445.jpg

島根の角田さんや鳥谷(とや)さん、顕彰会のささき会長がパネリストに加わり、
むきばんだの中原所長をコーディネーターに興味深い話しが進められていきます。
f0308998_18293123.jpg

f0308998_18292886.jpg

ディスカッションに熱が入って、終了時間をかなりオシて、フォーラムはすべて終了。

しかしまだまだお話しは続きます(というか、今回の新趣向でシツコに続かせたのですが・・・)
会場を山村開発センター2Fに移して、引き続き「懇親茶話会」です。
f0308998_18292429.jpg

参加を希望された一般の皆さん、約20名とパネリストの先生方で3つの島に分かれて
『フォーラムから見えてきたこと』をテーマに、コーヒーを飲みながらフリーディスカッション。
f0308998_18292123.jpg

参加された方々の興味や関わりなどもさまざまで、各テーブルとも
いろんなお話しが飛び交っています。(私はこの場全体の“だだくさ”コーディネーター)
f0308998_1829336.jpg

約1時間、皆さんにはまだまだ話し尽きないところだったでしょうが、
最後に各テーブルで出てきたお話しを、3人の先生方にまとめていただいた形にして
「ワールドカフェもどき」の茶話会が終了しました。
先生方には遅くまでお仕事していただき、ホントに申し訳ありませんでした〜

・・・って、まだ終わらない。
f0308998_19491340.jpg

参加者の方が持ち込まれた近藤家手代の古文書を囲んで、先生方の$#*@※*★♪・・・??な
話しが続いています。よっぽどお好きなんですね〜、たたらが・・・・・・。
f0308998_18284156.jpg

パネルディスカッションで、中原さんがおっしゃってました。
研究というのは、愚直なまでにちいさな真実を検証し続け、それを積み重ねることだと。
この先生たちの、この姿を見ていて、ナルホド!とガッテン致しました。

我々は彼らの研究の「上澄み」を適宜お借りしながら、あることないことを含めて
過去〜現在〜未来、ローカル〜グローバルに想像力のウイングを広げ、たたらの面白さを
これからも楽しませていただければと、強く思った次第!!!
いやぁ、たたらってホントに面白いですね〜(チャンチャン!!!!!)
[PR]
by okimirahagisu | 2014-03-04 19:40 | たたらの里さん歩 | Comments(0)

ウワサの映像

前々からウワサには聞いていたその映像を、やっと見つけました。(笑)

エコツーリズムを題材に奥日野における「たたら顕彰活動」の実態を、この6月から
密着取材していた米子南高放送部の生徒さんたちが作ったという映像、『伝える、たたら。』

10月20日に行われた「エコツーリズム国際大会」に併せ実施した
エクスカーションFコース「日本一の質と生産を誇ったたたら製鉄のふるさとを訪ねるコース」。

6月22日に実施した事前のモニターツアーを機に、追っかけ取材が始まりました。(笑)

6月22日、??鈩(よしだたら)にて取材スタート!
f0308998_15304040.jpg

呼子山にて、食い入るように見られているボク・・・(笑)
f0308998_15303668.jpg

たたらの楽校・大宮楽舎にて、ここでも執拗な取材が・・・
f0308998_15303322.jpg

羽内谷の鉄穴流し場にて、あどけない10代の少女たち。
f0308998_15302292.jpg


その他各所でインタビューされた脈絡のないお話しや、実に多様なコンテンツを包含する「たたら」の事々が、
彼女たち(殆どが女子部員)のセンス&フィルターにかかってこのようにまとめられました。

さあ!ど〜ぞご覧ください!! ドキュメント映像『伝える、たたら。』




ン〜〜・・・ナルホド・・・、5分にまとめるの、タイヘンだったことでしょう。
超アナログチックなアニメ風表現、とてもよかったですね〜〜(笑)

この作品は「鳥取県高等学校総合文化祭」(H25.11.7開催)「放送部門」の
「ビデオメッセージ部門」で”奨励賞”を受賞し、来秋(平成26年11月頃)
福井県で開催される「近畿高校総合文化祭」への出場が決定したとのこと。

こうやって地元の若い皆さんに少しずつでも興味を持って頂ければ、
奥日野ではながく忘れ去られていた「たたらの歴史」が、ちゃんと市民権を獲得する日も
そんなに遠くはないでしょう。
[PR]
by okimirahagisu | 2013-12-17 15:55 | たたらの里さん歩 | Comments(2)

たたらの里 奥日野ツアーレポート(その5/最終回)

日南町から日野町に移動し、金持神社、たたらの楽校・根雨楽舎〜ミニたたら操業〜
「たたらの里 奥日野ツアー」の全プログラムが根雨でひととおり終了
           ミニたたら操業の様子↓
f0308998_1915547.jpg

・・・と、安易に思っていたのが大間違い!!
根雨からさらに、分科会が開催される大山寺まで、皆さんをお送りしなければなりません。
(今さらですが何故、分科会が大山寺で???)

40〜50分のこのバス移動の時間、思えばツアー最後のたいせつなエンディングなのに、
♪ジャジャジャーン!!と終わるか、♪フェイドアウトにするか・・・、
イメージ真っ白!さあどうしよう!?

バスが間地トンネルに向かう辺り、左手のたたら場跡「舟場山」を見ながら、
この場所が舞台のひとつとなる、小説『TATARA』のさわり部分をしゃべりましたが、
でもうろ覚えで、手元に資料があればもっと面白く、濃厚なお話しができたはずです。
f0308998_19295887.jpg

そういえば、説明ボードは用意していたものの、まだ話していなかった
「燃焼の原理〜現代文明」「炭焼きの原理」「不完全燃焼〜たたらの原理」を語り始めますが、
既に根雨でいったん「終止感(音楽で言えばトニックコードに収まった感じ)」が
漂ってしまっている中で、いまひとつ話しが盛り上がらない。

それぢゃ〜と言うことで小説つながりの「明治という時代、その頃の暮らしぶりを考える」
に戻って、余興にヤブレカブレで「長持唄」を歌おうと思ったのですが、
本番になってあの短い、シンプルな歌詞がでてこない。
結局、間を置きながらつぎはぎでやっと3番までつなぎましたが、何せしどろもどろですから(大汗;)
その歌詞にうかがい知る昔の嫁入りのこと、女性の人権〜生田長江のことなどまでとてもお話しできず、
肝心なお話しにはまったく至りません。

バスが溝口から桝水へと向かう途中から、あたり一帯が濃いガスにおおわれて、
こっちの脳みそもまったく同様の状態に。

ここに至ってやっと、落としどころを見いだしました。
「そうだ、ここはもう静かにして、皆さんにこのツアーについての振り返りの時間、
余韻にひたっていただく時間としよう」
エンディングのシナリオがなければ、最初からそう考えておけばよかったのに
と思ってもアトノマツリです。それに加えて、時間がオシオシ・・・。
分科会の時間がいよいよ短くなるとのことで、気持ちばかりが焦ります。

この様な状態で、バスは大山寺の分科会会場に到着しましたが、
時間がおしているので皆さん大急ぎで会議室に。
分科会に同席して皆さんのご感想をお聞きし、おおむね好意的に評価していただいたので、
多少は気持ちが救われたものの、下山するバスの出発時間までギリギリで、
ひととおりの意見発表が終わるとまた皆さん、そそくさと荷物をまとめてバスへ乗り込まれる・・・
といったことで、ご参加の方々とゆっくりお話しすることもならず、
実にあっけなく、これにてお別れ〜〜

お客様との出会いは一期一会。本来ならもっとカンド〜的でもよかったはずなんですが、
何とも悔いの残るエンディングではありました。


後日、ご参加いただいた皆さんのアンケート結果がもたらされました。
とても良い評価をいただきましたが、まだまだ改善すべき点はた〜くさんあります。

ネイチャー&スポーツ系のガイド手法はある程度パターンができており、標準化されているように思えますが、
歴史文化系のガイド手法はまだまだちゃんとした形になっていない。
ともすれば持っている知識をひけらかし、押しつけがましくなっているような、
そんなケースが多いようにも見受けられ、これは当初から問題意識として強く持っていたので、
(そんな意味で参加者のおひとりから、拙い私のガイドに対して「肩肘張らず、押しつけがましくなく・・・」
とのご感想をいただいたことはとても喜ばしかったデス)

「歴史文化系ガイド」はどのように在ればいいか・・・、
この度の国際大会エクスカーションに向けて、6月のモニターツアー、9月の南部町関係者を対象としたツアー、
そして今回と、3回実施した中でいろいろ考え、試してきました。

ロープを使ったワークショップやクイズ、音楽や映像の活用など「見えないものを見せる工夫」、
参加者に考え、イメージしてもらう工夫、全体を通してメリハリのある流れとエンターテイメント性などなど、
まだまだ改善の余地はあるものの、ひととおりは功を奏したように思います。

しかし、内容を詰め込みすぎ、無理のある行程、準備不足のエンディング・・・など、
考えなければならないこともいっぱい。


今回の「エコツーリズム国際大会」、全体の参加者数も多く、主催者サイドでは
及第点以上との自己評価がありますが、何かドタバタドタバタドタバタと慌ただしく開催され、
後に何が残せるのでしょうか?
それこそが問題だ、とは取り組みの最初から言われ続けてきたことです。

地球環境、生活環境、自然との関わり方・・・、ひるがえって自らの生き方、大切にすべき価値観、
地域の在り方、日本の在り方、人類の今後の在り方、そしてそこに必要な哲学・・・、
そこまで「エコツーリズム」を掘り下げて関係者が考えたか?と問われれば、
決してそこまでには至っていないような気がします。

ビジネスとしての今日的ツーリズムの一形態としてのみ「エコツーリズム」を捉えていては
当然そこに至る由もありません。

「グリーンウエイブ」「暮らすように旅する」「とっとりスタイル」・・・と 
耳ざわりの良いキャッチフレーズ(誘客の具)が並びますが、しかしてその本質は?
とっとりスタイルのエコツーリズム(ライフスタイル)とはどんななもので、
それらを通じて、何を伝えたいのか?

今後じっくりと、自分なりに考えていきたいと思います。
(Hコースのガイドをされた、この方のレポートに同感です)

いろいろ手を変え、言葉を換えてガイドとして皆さんにご説明すること・・・、
そこにはやはり一本の明確で骨太な筋=哲学=鐵学がないといけません。

このツアーの最初、奥日野のたたらの概要を解説した「副読本」と、
今回のガイドでお伝えしたいことをまとめた1枚ものをバスの中でお配りし、
お家に帰られてからでもいいので読んでください、とお願いをしました。
f0308998_2016389.jpg

f0308998_1937395.jpg

これが今回のツアーのメッセージのすべてとは言いませんが、このレポートの最後にあたり、
ぜひ皆様にもお読みいただければと思います。

長くなりましたが、最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。
本レポート(その1)はコチラ
[PR]
by okimirahagisu | 2013-12-04 19:43 | たたらの里さん歩 | Comments(0)

たたらの里 奥日野ツアーレポート(その4)

随分長い中休みでしたが、ツアーレポート再開です。
日南町阿毘縁から日野町の金持神社まで、バスでの移動時間40〜50分のレポートに
随分多くの文字を費やしてしまいました。(かなり押してます!!!)

しかし閉ざされたバスの車内は、お客さんとのとても大切なコミュニケーションの場でもあります。
この時間をどのようにお過ごしいただくか、ここでどんなことをお伝えするか、
それはガイドにとってはとても工夫を要するところだと思います。

この時間の中で、これから巡るポイントなどについてさり気なく「伏線を張る」
なんてこともあります。音楽の流れで言えばイントロ、間トロ、エンディングなのです。

・・・と言うことでかなり押し気味に、バスは金持神社に到着。
金運を授かるありがた〜い神社として、昨今おおくの参拝者がありますが、しかし元々、
「金」とはつまり「鉄」のこと。大昔からよく鉄が採れた地ということで
「金持(かもち)」という地名がついたという「たたら」に深〜い縁のある神社なのです。
f0308998_16504093.jpg

ここでは金持神社専属のガイドさんにご案内を託し、折しも降り始めた雨への対応と、
タイムテーブルを元に戻すために、当方はバスの運転手さんと諸々の調整に・・・。
タイミングを合わせてバスを札所前に着けていただき、少しは時間を挽回。
次は根雨の町に入り、大鉄山師「近藤家」の見学。それからすぐ向かいの「たたらの楽校」へ。
f0308998_16562921.jpg

明治元年築で、昨年暮れに沈下修正・家あげがなされて見違えるようになった
「旧出店近藤」現日野町公舎のたたきの土間を抜けて、まずは「都合山たたら資料館」を
見学していただきます。
じつはこのスペース、10月の15日にオープンしたばかり。
まだ一部、制作途中の展示物もありますが、やはりここの展示の中心は「高殿模型」で、
この冬に倉吉市の旧家、鋳物師であったS家から譲り受けた模型を伯耆国たたら顕彰会の
メンバーたちが自らの手で修復した、というものです。
f0308998_1649156.jpg

f0308998_16503922.jpg

  写真提供:鳥取県西部総合事務所日野振興センター↑

10分の1の模型の中には、村下をはじめとした作業員の生き生きと働く姿があり、
参加者の皆さんはコレを見て、ここに至るまでにアレコレアレコレ・・・としつこに聞かされたことを、
全てガッテンされたことと思います。正に「百聞は一見に如かず」です。
ツアーも後半のヤマ場を迎え、年季の入った高殿模型を目の前にした皆さんは
徐々に「カタルシスの大海原」へと近づいています。

根雨楽舎にお戻り頂いて、相関絵図で視覚的に「たたらの全容」をご理解いただき、
鉄山師・近藤家の「たたら経営」の理念、またそれを全うするための苦悩や努力を
さっと説明してコーヒーブレイク。
f0308998_16482447.jpg

本来ならここで、皆さんからツアーの感想などをひと言ずつお聞きするのですが、時間は押し押しで、
定時にバスを着けてもらうようにしていたのでコーヒータイムは早々に切り上げ、
バスに発車を待ってもらいながら記念の集合写真。(今回は各所でたくさんの記念写真)
f0308998_16455842.jpg

f0308998_1647784.jpg

根雨の町をバスで移動し(本来なら、ゆっくり町並みを見ながら移動していただきたかったのですが)
商工会館前で行われている「ミニたたら操業」の現場へと向かいます。

本日のツアーはほんとうにスペシャルバージョン!!(コレはほんとにこの日だけ!)
ひとりずつ防火用の衣装(消防団の法被とゴーグル、革手袋)で体験ラストの「ミニたたら操業」で
砂鉄の投入を体験してもらい、千数百度の熱と炎を身近に感じてもらいます。
折しも「ノロ出し」のタイミングで、灼熱のノロ(これが「カナクソ」)がトロ〜リと出てくるのを
目の当たりにすると思わず歓声も上がります。
(当然ノロよりも、最後に出てくる鉧を見る方が感動が大きいのですが・・・)
f0308998_1725041.jpg

f0308998_16451818.jpg

こうやってわずか20分ほどで「ミニたたら操業」をやって、
ひととおりツアーの全プログラムが終了しました。ほんとに駆け足でした。
くたびれました・・・と言って、まだまだ終わりではありません。
日野町役場Pからまたバスに乗って、大山寺までお付き合いしなくてはなりません。

ふぅ〜っ・・・ということで、大山寺までの「ヤブレカブレのエンディング(多分最終回?笑)」は
また自戒?(次回)のココロだ〜っ!!
その1はコチラ
その5/最終回はコチ
[PR]
by okimirahagisu | 2013-11-20 17:08 | たたらの里さん歩 | Comments(0)

たたらの里 奥日野ツアーレポート(その3)

たたらの里 奥日野を巡るツアー、いよいよ午後の部。
日南町阿毘縁の解脱寺で昼食をすませて13時、一路、金持神社に向かって出発します。

今までこのコース、2回ご案内していますが、お昼を食べたあとは
バスの中で、必ずと言ってよいほど皆さんに強烈な睡魔が襲いかかります(笑)
移動時間は約40〜50分ほど。さあてこの時間をどうやって過ごして頂くか・・・

ゆっくりお休み頂くのもよいのですが、せっかくこの辺鄙な奥日野まで
物好きにもお越しいただいたわけですから、楽しく過ごして頂かなくてはなりません。
俄然、こちらの責任感とサービス精神に火が着きます(笑)

事前に用意しておいたペーパーを車内に回します。
いま作りかけている、その名も『カナクソの唄』の歌詞カードです。

    ♪ かんかん カナクソ 山の中
      お前はなんで そこにいる?
      遠いむかしに 鉄づくり
      たたらで生まれた オレなのさ
        ハガネは街に出て行って
        オイラひとりが残された ・・・(後略)こんな調子で3番まで(ヨモヨモ・・)
f0308998_1915661.jpg

          これが、ひとり寂しく残されたカナクソ君↑

何週間か前、本日同行のインディS氏(またの名を「季節クン」)に、てきと〜に歌詞、
書いてみてよ〜と頼んだところ、こんな調子で早速あがってきたのです。
こりゃ〜面白い!!ということで、曲を付けかけていたのですが、
おんぼらとした牧歌的なメロディにするか、それともギンギンの8ビートで
ちょっとヤケクソ気味な泉谷しげる風にするか、実は迷っていたのです。

そこで皆さんに向かって歌詞をひととおり朗読すると、失笑があちこちから。
読み終えてから、メロのアイデアをそれぞれ、イントロとアタマ4小節ばかりを2〜3回ずつ歌って、
さあて、A案とB案・・・、どっちがイイと思いますか?とお聞きしたところ、
僅差でB案(泉谷しげる風)に軍配があがりました。

・・・てなことで、これから曲を仕上げ、オケを作り、どこかで発表しなければならないのですが
(最近、20数年振りに楽器を更新し、まだ取説とにらめっこ状態・・・・・・汗;)
このようにバスの中でミニミニライブをやらかして、存分に楽しんで頂きながら、
しかし、まだ完成していないまでも『カナクソの唄』をご披露したことで、
今まで忘れ去られてきた奥日野のたたらの歴史に思いを馳せ、多分、
皆さんにも共感していただけたことと思います。(これ、ヒトリヨガリですかね???)

ここでまたひとつ教訓です(笑)。ガイドたる者、エンタテナーでもあるべし!!!

こうしていったんは吹き飛ばした睡魔も、また執拗に次々と皆さんを襲います。
まあそうなれば、眠い方はどうぞお休みください・・・ということにして、眠くない方のために
友人のH君制作による『鳥取県西部の民話アニメ』から、日野町黒坂が舞台の『光明寺のかっぱ』
日南町生山が舞台の『龍神淵の話』の2作を上映。
f0308998_19211167.jpg

今回のエコツーリズム国際大会のテーマは「森、里、海、水の連環と人々の営み」
ということでありましたが、奥日野に伝わるこのふたつの民話、いずれも河川・水にかかわるお話しで、
いかに先人が治水や利水に腐心したか、そこにどんな苦労があったかを今に伝えてくれます。
まさに今回のエコツーのテーマに、ドンピシャです。

アニメが終わったら、「眠っていただきながらでいいですからね」とさらに前置きして、
いかにも眠気を誘うようなタイクツな(笑)、しかしとってもためになるお話しを2題。
ひとつは前日の講師として登壇された気仙沼の牡蛎養殖漁師、畠山さんの「鉄イオン」の話し。
もうひとつは、環境考古学の安田先生による「稲作漁労民族と畑作牧畜民族」の話し。

皆さんをタイクツさせずに・・・と気合いを入れすぎるのは決していいことではありません!
ほぼ1日をかけてのツアーガイド、やはりハイテンションを適当にキープしながらということに
なりますので、けっこう疲れますが、お客さんのためにもまた自分のためにも
常時フルパワーではなく、レベル6から8あたりを保ちながらメリハリをつけるのがいいのかな、
と最近はつくづく思います。

そうこうしているうちに、バスはそろそろ金持神社に到着ですが・・・、
レポート(その3)はツアーの写真なしでここまで書いてしまいました。
タイクツなお話になったかも知れませんが、ま、悪しからず。

次は写真がありますので、懲りずに見てやってくださいね。
その1はコチラ  その4はコチラ
[PR]
by okimirahagisu | 2013-11-06 19:42 | たたらの里さん歩

たたらの里 奥日野ツアーレポート(その2)

昨日からすこし風邪気味。のどがいがらっぽく、体がだるいのですが、
秋晴れの今日のお天気に救われています。

さてレポートの続き。

バスの中では多少緊張気味だった一団の空気が、呼子山の屋外活動で
一気にほぐれたかのようです。
呼子山から10分弱・・・次のポイント「たたらの楽校・大宮楽舎」では
古代からの鉄・たたらの歴史や、たたらの原理といった、いわばたたらに関わる
「そもそも」のお話しをします。

細部にわたって細かなことをお話しするのは避け、できるだけおおづかみに
ポイントだけをご理解頂くよう心がけ、タイクツなガイダンスはさっと切り上げです。
(細かいところまで、実はよく知らない・・・ということもありますが・・・汗;)
f0308998_15572241.jpg

大宮楽舎ではお隣の部屋で「つくし工房」さんがクラフトショップと喫茶を
営んでおられ、多くのお客さんがそちらで和気藹々とくつろいでおられます。

今回のツアーは相当な「弾丸」で、本当はもっと各所で滞在時間を長く取りたかったのですが
追われるようにまたバスに乗り、途中、大原鍛冶・安綱が作刀していたのではないかと
思われる下阿毘縁(しもあびれ)の大原を通り、江戸時代初頭からこの地で
たたらを行っていた木下家の前を通って、県境を越えて、
島根県奥出雲町の羽内谷の鉄穴場(かんなば)へ。
f0308998_15571794.jpg

昭和47年まで実際に砂鉄を採取する「鉄穴流し」がされていた場所だけに
やはりお話しだけでは伝えられない、ここには「リアル」の迫力があります。

バスはそこから引き返して、昼食会場の解脱寺へ。
f0308998_15571385.jpg


お弁当は「十八願」謹製。保育園から高校まで同じで、おまけに生年月日まで一緒・・・
という私の幼なじみ、十八願の女将がリキをいれて調理してくれました。
f0308998_1556599.jpg

前の日に急いで準備した「お品書き」、それでも無いよりあった方が良かったかと・・・
f0308998_1632593.jpg

昼食の時間ともなれば、食卓を囲んで、ご参加の皆さんが
ほんとうに打ち解けておられる様子。
たたらの話しもさることながら、こういった交流の想い出をどうご用意して差し上げられるか、
そのためにガイドは、けっして押しつけがましく在るのではなく、
時間の取り方や接し方に、それとなく程よい隙間をつくる方がいいように思います。

ご参加の皆さんは知的好奇心が旺盛で、目の肥えた方が多く
こちらとしてもいろいろ学ぶべきことがあった今回のガイド。

とりあえず本日のレポートはここまで。午後の部はまた後日・・・。
その1はコチラ  その3はコチラ
[PR]
by okimirahagisu | 2013-11-05 16:57 | たたらの里さん歩 | Comments(0)

たたらの里 奥日野ツアーレポート(その1)

もう2週間になりますが、10月19日から3日間、米子ビッグシップを会場に
「エコツーリズム国際大会2013 in 鳥取」が開催されました。

この大会の開催については、当初から運営側のひとりとして関わり、
いろいろ振り回されながら(笑)パンフやポスターの制作にも携わりました。
f0308998_9481245.jpg


また10月20日にはエクスカーションの1コースを受け持って、
奥日野にたたらの歴史を巡るツアーで20人ほどの皆さんをご案内させていただきました。


・・・・・・と言うことで、記憶がまだ確かな内にそのレポートを。

朝9時、米子の鳥取県西部総合事務所をスタート。
バス中で参加者の皆さんに自己紹介していただき、地球の歴史と鉄のはなし、
そして友人が制作してくれたアニメ『銘刀になった鉄之進』の上映。
このプロセスは、ガイドをする上でけっこう大事で、いわばツアーの「土俵づくり」なのです。
そうして最初のポイント、日南町菅沢の「吉鈩(よしだたら」に到着。

ここは大正10年、一番最後までたたらの炎が燃えていた場所で、
民家が何軒か残った集落は、往時の山内(さんない)の雰囲気を今に伝えています。
ここに建てられた鳥瞰図を描いた看板で、高殿や手代小屋、小割り長屋など
当時の様子を説明します。
f0308998_9271380.jpg

ここでざっくりと「たたら場」がどんな風であったか、
皆さん、ガッテンしていただけましたでしょ〜か? 
ハイ、ガッテンガッテンガッテン・・・(笑)

ガッテンしていただいたところで、次はすぐ傍の「呼子山たたら跡」へ。
今はキャンプ場になっているこの場所も、明治時代にたたら場であった場所です。
さて皆さん、ここがたたら場であったことの証拠を、周辺を探索して
5分間で探してくださ〜い。ただし、、自分ひとりで目を更にして、誰とも口を利かないでね〜!!
f0308998_9265572.jpg


そうして思い思いに現場を探索してもらって、同行のインディSジョーンズ氏に
答えを解説してもらったあと(インディ氏はたたら場探索の専門家・・・答えはヒミツです)
インディ氏が探索の際、携帯している7つ(以上の)道具を見せてもらい、
その楽しさを伝えてもらいます。
               ↓答えの解説中
f0308998_9265226.jpg

               ↓7つ道具開陳中
f0308998_9264411.jpg


続いてロープを使った「スケール実感体験」。
100年以上も前に営まれた「たたら製鉄」のスケールがいかに大きなものであったか、
想像力を駆使してイメージしていただきます。
f0308998_9262337.jpg


・・・・・・と言うことで、たたらのスケールの大きさ、
皆さんガッテンして頂けましたでしょうか?
ハイ、ガッテンガッテンガッテン!!!(笑)

この日はテレビ局の取材クルーが同行されて、ツアーも好調にスタート。

レポート、この続きはまた明日あたり!?お楽しみに。  その2はコチラ
[PR]
by okimirahagisu | 2013-11-04 10:23 | たたらの里さん歩